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ディズニー映画作品を振り返る

 ディズニー作品、映画をDVDで3本観た。

そういったジャンルに触れるのはどれくらいぶりだろう。

「リメンバー・ミー」が一番記憶に新しい。

六本木ヒルズ内の映画館で観た作品は「マレフィセント」だったか。映画館で観る醍醐味を改めて教えてくれたような音響と視覚効果だったような印象を覚えている。アンジェリーナ=ジョリーが主役であること、当然のごとくハマリ役だった。

 

 

1本目は【塔の上のラプンツェル】

 あの金色に輝く長い髪は21mあるらしい。ラプンツェルを観た後にBOOKOFFへ寄ったら『ラプンツェルになる方法』という本が目に入り読んでしまった。物語としてはラプンツェルの髪をめぐっての展開が主となっているがヒール役で存在するゴーテルの人間性に着目するのもユニークだ。前述の『ラプンツェルになる方法』にも短く取り上げられているが、誘拐後に成人期まで容姿端麗、才色兼備に育て上げた能力に関心があった。これは同意だ。しっかりとしたなにかがなければそうはいかないだろう。

 そして、クライマックス。ゴーテルがフリン・ライダーことユージーンを攻撃するシーン”血”は流れなかった。この描写は道具で刺すけど、血は見せない。低年齢視聴者への道徳的配慮なのだろうか。イメージ戦略か。

最後はハッピーエンドの作品。しかし、作品冒頭と結末に登場するラプンツェルの両親2人に基本的、セリフは与えられていない。他にもセリフがないキャラクターはたくさん登場するがそのセリフがないキャラが与えるイメージと、観てる側の個々にニュアンスをまかせた、捉え方はまかせる!のような作りは個人的に私は好きだ。

 

 

2本目は【モアナと伝説の海】

 時代もあるのか技術の革新を非常に感じた映像だった。ラプンツェルと比較するのはおかしいが映像技術が高度で海のシーンが、海を表現するのがすばらしかった。物語は冒険物でプリンセス、恋愛系が好みの方には向かないかもしれないがこちらはこちらで味があった。プリンセスには必ず側近キャラが存在している。モアナには「ヘイヘイ」というニワトリ。言葉は発さないが縦横無尽な個性を表現し緩和、緩衝材として最後まで君臨している。最初は豚のキャラ「プア」が側近かと思いきや途中の航海で挫折してしまう。コメディタッチが他の作品よりも強く感じた。

 

 

3本目は【ソウルフル・ワールド】

 ジャズに特化した作品でブルーノートを思わせる物語だと感じたのもつかの間、死後の世界のような見せ方を興味深く映していた。現実を3Dだとすると死後生前の世界はイメージを変え感じ方を違う印象にする為か2Dに見えた。それが功を奏し複雑性に富んでいた。ある意味アトラクション的映像。そちら側の世界に存在するジェリー達の個性はピクサーが絡んでいるからの強味のような気がした。

 物語は人生観をテーマに進み哲学的でもあった。主とする思いを半ば譲り合うかのようなやり取りを続ける主人公ジョーと物語の核となっていく22番。

この作品をハッピーエンドと捉えるか否かは人それぞれだろう。

しかし、観せて、魅せて、気づきを与えてくるあたりがピクサーの深みと真骨頂だと私は思う。

 

 

 

寄稿者:TaNuma

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