言葉の話をしようと思います。母語というくらいなので母親(的なもの)の影響が大きいとは思うのだけど、そこに書物などから単語を得て我々のボキャブラリーは増えて伝えたいことをより確実に伝えられるように成長するのだと思います。
でも、私なぞコミュニケーションの取り方がいびつだったため、読み方を間違えて覚えたままの単語が多く、何度調べても間違えてしまう。例えば刷新を何故か*1「いんしん」と覚えており、その後、人と話すことが少なかったために直されないで大人になってしまった、的な。陰唇だとなんだか卑猥な話になるので困りますね。
あと、同じ単語を使っているのに、細かいニュアンスが実は通じていない、みたいなこと、あるあるですよね。
先日あったのが私は私と付き合うことができる人が稀有なもので「得難い人」だと思っていて、逆に恋人に「得難い人」だと思われないとお付き合いが続かないだろうなぁと思っていて言葉にしていたのですが、話を受けた相手は(多分)「得難い」とは万人から羨望される人的な解釈をしていたようで、「「得難いと思えないとすぐに恋人を手放す」様な人は人間性に問題あるので気にするな」というような事を言ってきた。それは、もう私の人間性に問題があるって話なんですよ……(間違ってはいない・笑)
その後、私の元彼も元夫も(私にとって)「得難い人」であったという話をしたのですが、イマイチ噛み合わないままで終わってしまいました。一期一会的なニュアンスを私は「得難い」に込めていたが、相手は「お前もお前の元彼も元夫も凡人で得難くはないのに何を言ってる?」という雰囲気でした*2。残念。
それはさておき、子供の頃どうやって日本語を習得したのだろう? 習得する前はどの様に世界を表現していたんでしょう? 今となってはわからないのですが。
宇宙語なんて言われる1~2歳の言葉もある(らしい)。子供はよく子供だけで通じる言葉を作ったりする(らしい)。
自身を振り返ると、おもちゃ・マンガ・ゲームの影響を受けて大人(グループ外の人)にはわからない言葉を子供(グループ内)同士で(あるいは自分だけで)使って盛り上がる時期がありましたねぇ。ちょっとした暗号と言うか。謎に中国語の単語調べて使ったりしていた時期も……(その前に日本語を、ですよ)。
この言葉が通じるなら仲間(同じ文化圏)だ、という確認はネットコミュニケーションにおいてもありますよね。ネットスラングとかになりますが。
インターネットが普及する前(あったのだよ、そういう時代も)、パソコン通信(あったのだよ、そういうシステムが)でも、よくオフ会に行ってたんですが、その時のシスオペさん(その集団のボスみたいなもん)が貨物列車をみて「あ、モカツ」と言い(言い間違えだったのか何だったのかは不明)、それが仲間内で受けてしまい、北海道弁でいうところのワヤ、ナマラ辺りをひっくるめて、通常と違う状態を「モカツだわ~」と言って爆笑する文化が大変狭い世界で発生したりしてました(笑)
端から見たら何が面白いのかさっぱりだし、何なら気持ち悪い集団だったでしょう。
3年ほど前に私のブログをAIに読み込ませて、文章を出力させたところ
*1: これは・・・(ノД`)シクシク…*2: これは・・・(ノД`)シクシク…*3: これは・・・(ノД`)シクシク…*4: これは・・・(ノД`)ナェルシク…wwwww
という謎の顔文字が発生し、私はいたく気に入って若干ネガティブな状況で自嘲する時に乱用していたのですが、先日カラーひよこ (id:color-hiyoko)さんに見つかってしまいました。痛い(笑)
コミュニケーションツールであるところの言葉を「伝わらなくてもいい」目的で使用するというのは、ちょっとした冒涜感もありますね。
友達だけで通じるお約束、とか、家族内だけで、兄弟だけで、学校のクラスだけで、職場のある課内だけで、通じるもの。そういう言葉は共通の経験、体験、感想を通して仲間意識を強める効果があるかもしれませんね。業界用語なんかも、その延長線に位置するのかもしれません。ネットスラングもか(ネットスラング好きすぎw)。
わかる人だけわかれば良い、という感覚は面白く楽しいですが、わからない人をおいてけぼる「わからない人の排除」に繋がるので気をつけないといけないな、という気もいたします。
皆さんは、どんなローカル語をお持ちですか?