写真と文

誰でも参加自由。メンバーが共同で作る WEB 同人誌

葉っぱくんと毛虫くん(創作短編小説)

毛虫くんみんな元気かい落ち葉訊く 遠野山人 毛虫は夏の季語、落ち葉は冬の季語ですが、この句の毛虫は特定の季節に限ったものではなくて、一般的な生き物として扱っているので、季重なり(一つの俳句の中に、二つ以上の季語を詠み込むこと)には当たらない…

秋うらら文庫二冊と電車旅 〜同人活動について〜

2024/9/7 13:58 撮影 秋うらら文庫二冊と電車旅 山人 電車旅と詠みましたが、嘘です。写真はディーゼル車です。未電化の路線です。2両編成のディーゼル車がゆるゆると駅に近づいてきたとき、ちょうど部活の試合帰りの中学生たちと一緒になりました。リュック…

今朝の夏ペダル全力上り坂

撮影日時不明 今朝の夏ペダル全力上り坂 山人 わたしの今年の誕生日の朝にX(旧Twitter)にPostしました。上り坂に怯まずぐいぐいとペダルを踏んで前に進んでいくぞ!という青臭い決意を表明した句です(^_^;ところで、五七五がそれぞれ切れた形になっている…

雨止んで雨傘のまま日傘かな 〜 ただごと俳句って?

2024.5.7 7:40撮影 雨止んで雨傘のまま日傘かな山人 通り雨が去って雨傘を畳むと、雲の切れ間からいきなり強い日差しが照りつけてきます。なので、雨傘をもう一度開いて日傘の代わりにしました、、、という、ただそれだけの情景です。それを五七五にしました…

奈良の鹿お辞儀かくかく夏に入る

2024.4.28 11:32撮影 奈良の鹿お辞儀かくかく夏に入る 山人 奈良公園の鹿たちは観光客を目にすると、鹿せんべいをねだって頭を三度四度下げる仕草を見せます。これがまた愛らしくて可愛いのです。半世紀ほど前にわたしが小学校の修学旅行で訪れたときもそう…

山猫🐾の猫俳句五句

2021.3.10 18:59撮影 猫に訊く冬の陽射しの通り道チョコ持たぬ恋猫の恋の伝え方身震ひの猫の子抱いて温まる仔猫抱く命ばかりの重さかな永き日や猫は尻尾と遊びけり 山人 山猫を名乗るくらいなので、猫派です。俳句にも時々詠みます。螽斯(キリギリス)や烏…

山笑ふにらめつこには勝てません

2024.4.7 11:31撮影 山笑ふにらめつこには勝てません 山人 四季それぞれに山を主語にした季語があります。春は笑う、夏は滴る、秋は粧う(よそおう)、冬は眠る、です。なので、春の山はにらめっこに弱いのです。どんなに可笑しい表情を見せられても、勝負が…

名所から名所へ渡る桜かな

2024.4.7 11:01 撮影 名所から名所へ渡る桜かな 山人 今年の桜の開花は平年より数日から一週間ほど遅く、わたしの住む阪神間ではちょうど四月を迎える前後に、固かった蕾がようやくほころび始めました。ちょうど春休みと開花が重なり、各地の桜の名所では多…

右利きの鷺の右足水温む

右利きの鷺の右足水温む 山人 フラミンゴや鶴が片足立ちしている様子はよく見ますが、鷺も片足立ちをします。水鳥が片足で立つのは、水につけた足から体温を逃がさないようにとか、体を効率的に休めるためとか、片足立ちで安定するような骨格になっているか…