短歌・俳句
2021.3.10 18:59撮影 猫に訊く冬の陽射しの通り道チョコ持たぬ恋猫の恋の伝え方身震ひの猫の子抱いて温まる仔猫抱く命ばかりの重さかな永き日や猫は尻尾と遊びけり 山人 山猫を名乗るくらいなので、猫派です。俳句にも時々詠みます。螽斯(キリギリス)や烏…
2024.4.7 11:31撮影 山笑ふにらめつこには勝てません 山人 四季それぞれに山を主語にした季語があります。春は笑う、夏は滴る、秋は粧う(よそおう)、冬は眠る、です。なので、春の山はにらめっこに弱いのです。どんなに可笑しい表情を見せられても、勝負が…
・岩の間にパッと生え出る福寿草 いつの頃からか、庭を囲っている石の間から、枯れ葉の下から、福寿草が芽をだし花を咲かせている。その葉といい花といい、なんと瑞々しいこと。この花が咲くと、あっ春だ、と改めて気づかされる。毎年種が飛ぶのか、塀の下辺…
2024.4.7 11:01 撮影 名所から名所へ渡る桜かな 山人 今年の桜の開花は平年より数日から一週間ほど遅く、わたしの住む阪神間ではちょうど四月を迎える前後に、固かった蕾がようやくほころび始めました。ちょうど春休みと開花が重なり、各地の桜の名所では多…
右利きの鷺の右足水温む 山人 フラミンゴや鶴が片足立ちしている様子はよく見ますが、鷺も片足立ちをします。水鳥が片足で立つのは、水につけた足から体温を逃がさないようにとか、体を効率的に休めるためとか、片足立ちで安定するような骨格になっているか…
菜の花畑 靴紐を縛り流し見 目が止まる 忘れかけてた 花の季節だ 菜の花を見つつ横目に君見つつイヤホンからは「春」ヴィヴァルディ 「もうすぐだ」呟くあなた 足元の菜の花の上 膨らむ蕾 書いた人 ▶︎▶︎▶︎ あけみダイナミック PCが水没しても画面が割れても…
空き家増えし近所の散歩で日々歩数 稼ぐ日課を受け入れるかな 障子紙貼りなおすスキルに欠けている 時給五千でやりませんか iPhoneの端子が液体検出す 君も花粉に苛まれたかい スーパーの酒コーナーを三周し 買わずに店出るそんな人生 猫の日に路傍で猫を一…
・節分に豆投げず焼きプリン食う 鬼が来たらばプリン食わせる ・保湿する我が身は穴でできている 雲を作りて雪を降らせる ・鯛焼きをフライパンに敷いて焼けば 嘘の魚の香りがしてくる ・もぐもぐと熊が頭を齧る頃 私ももぐもぐ肉まん食べる ・牛乳を半年飲…
・寝不足に雨の滴る音が染みゆく 去年の今頃をふと思う ・冬没日(ふゆいりび)家々からは湯気が湧く ここはカレーであれはチゲ鍋 ・冷凍のピザを誰かが放置して 溶けたゆるキャラとなりにけり ・白鳥が川にいませんファミマ行こ チキンを買って白鳥食った気…
・年明けて墓に参れば音も無くそれでいながら気配の豊かさ ・みかんを食べ尽くした後の事後のごとき静けさに身少し震え ・朝はパン昼はチャーハン夜茶漬け合間合間にチョコとフリスク ・懐かない犬が回転しオヤジも回転しミサイルは無事逸れる ・寂しさを味…
雪の降る気配のない冬に迷えば ぬるい空気をヘリが切り裂く 寄稿:ほし氏 口から出まかせ日記【表】 https://twitter.com/hoshiboshi75