どもども!イチイチです。
10年ほど前の同時期に買った二冊の本がある。
一冊は面白くてすぐに読んだが、もう一冊は放置して、去年やっと読み切った。
その放置してた本がこちら。
歴史の本と言ってもいろいろあるが、この本は宇宙の誕生から現代までを書いていて非常に興味深い、、、はずなのだが、なんで10年も放置したんだろう。
まあ、どんな本でもおそらく出合うべくして出会い、読むべき時に読むことになるはずなので、きっと自分には読むべきときが昨年だったということにしておこうっと。
で、なかなか読み切るのは大変な作業であった。だって、137億年の歴史がここに詰まってるんだもん。ただ、この本は専門用語などがガンガンでてくるわけでもなく、また、教科書的な感じでもなく、歴史を繋がりで捉えているところや、授業で習った歴史上のエピソードの裏話し的なものもちょこちょこ現れるので、なかなか面白く読み進めることができます。
この本は4部構成になってます。
- 母なる自然―137億年前~700万年前
- ホモ・サピエンス―700万年前~紀元前5000年
- 文明の夜明け―紀元前5000年~西暦570年ごろ
- グローバル化―西暦570年ごろ~現在
地球が生まれてから人類が誕生するまでの第一部はとてもワクワクしながら。そして、第二部以降の人類が動物としてただ狩猟をしていた生活を捨て、農耕を始め、定住し、文化を築き、そして戦争をし、、、現代にいたるまではたくさんの発明や文明の利器、それらが及ぼした古代からの文明の形成や近代社会の成り立ちなど、そのあたりは非常に論理的で面白いです。
で、基本的には農耕を始めてからすでに地球の環境は変化しはじめ、その時点で温暖化も始まっていたらしんです。人類が新しい文明の利器によって、自分たちの都合で地球を開発していくんですけど、地球だって負けてない。お前ら人間がそういうことするなら、こっちは自然の摂理に従って環境を変えてやるだけさっ!って感じで温暖化や砂漠化、天候の不順や災害を起こしていくんですね。よく、環境を守るために地球を大切に!なんて今はいいますけど、地球側からすると、わし守るも守られるも、自分の摂理に従ってるだけだもん!って感じなんですよ。我々が考える大事な地球環境って、あくまでも人類の側からの視点なんですよね。
おそらく、このまま人口は増え続け、食料は不足し、それを解決して人類が生き延びようとすればするほど、地球側は環境をどんどん変化させて住めなくなる。それは環境的にもそうだし、現代のデジタル化や機械化で人類がさらに自然環境に適応しない方向に突き進むことも、もともと野生動物だったことを捨てていくことになるので、結果、滅ぶ以外にないんです。
絶望ですね( ;∀;)
まあ、生き延びるためには、文明生活を捨てて、世界中の人間が素っ裸になって動物として生きていくのが唯一の方法かもしれません、、、(身も蓋もなくてすみません( ;∀;))
さて、冒頭に二冊の本を買って、一冊はすぐに読んだと書きました。
それがこちら
こちらは、人類が滅んだあと、生物たちはどんな進化を遂げていくか?という本です。
生物学者たちが予測する、人類滅亡後の世界。
500万年後、1億年後、2億年後と、大陸移動による環境の変化なども考慮し予測される生物たちの進化、各地域ごとの環境も考察されていて、生物たちの環境適応能力による進化の物語は、予想をはるかに超えてぶっ飛んでいるけど、生き生きとしてて面白いんです。
人類がいなくなったあとの生物たちは、絶えず変化する地球の環境に適応し、多様性を極めていきます。もちろん、その途中では淘汰されるものも出てきます。
当然、学者たちが予想したものなので、この本の通りになるとは限らないのですが、もしかしたら、想像を超える進化を遂げる野生動物たちが現れるのでは?と思うとワクワクします。
人類が自分たちのために環境を変え続けた世界の物語と
人類滅亡後の地球の環境に従って着実に進化を続ける生物たちの物語。
読み比べてみると面白いと思います。
古い本ですが、アマゾンとかで中古でも入手可能かも。