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幸せな人生について、本気出して考えてみた。

沖縄西海岸のパルコシティから見える海である。こちらは那覇軍港を作るために埋め立てる予定である。アホなことであるよな。

 

この記事を書いてる時点で4月29日。あぶねぇ。4月の原稿を落としてひよこ編集長にドヤされるところである。ひとまず、GWの昭和の日にギリギリまに合わせるためにこの原稿書いている。

 

さて、駆け込みで原稿を書き始めたのはいいものの、適当なテーマが思いつかない。いつもの僕のブログのようにフリーライティングで適当な記事でお目汚ししてしまうことも考えたのだが、よそゆきの文章でそんな横着なことばかりをしてると、それこそ誰も読む人がいなくなる。

 

智に働けば角が立つ情に棹させば流される、と夏目漱石は「草枕」でそう書いた。人の世を作ったのは神でもなく鬼でもなく、三軒両隣の世間であるという。世知辛い世間で幸せに生きるのがどんなもんかは、偉い漱石先生でもよくわからんという。幸せに生きるのはなんだろうなーと、三連休の終わりの気だるい午後4時に、凡夫たる僕が考えてみるのである。

 

幸せに生きるためには堅苦しいことを頑張らなくてはならない、というのが世間で言われている常識である。学生は将来の幸せのために勉学を頑張りなさいと言われるし、勤め人であれど、将来的に楽して生きるためには貯蓄や投資に励み、「頑張ってFIREだ!」とSNSで囃し立てられている。

 

一体、まー、欲望を抑え込み、やりたいことを我慢して頑張って忍耐をした結果、本当に幸せになれるかどうかは神のみぞ知る世界である。「人の一生は重荷を背負い、遠き道を行くがごとし」と徳川家康が遺訓で言っているが、そんなものは人生のどこかで成功できた人の生存バイアスである。遠き道の途中でこけて骨折をして、予後不良で再起不能というのも長い人生ではありうることだ。

 

しかし、だったら一時の快楽のために好き放題することが正しいのか? と問われるとそれも違うだろう。酒、タバコ、ギャンブルで好き勝手に快楽を追求するのが一番正しいのであれば、最も効率がいいのはヘロインで理性を吹っ飛ばすことである。

 

あずき相場で大儲けした成金が、自分は偉くなったと勘違い。おだてて小銭を稼ごうという知りもしない太鼓持ち相手に散財して、行く末は一文なしで路頭に迷うというのは、世間ではままあることである。世間知が多少なりともある人ならば、大金を手に入れた時は友達・親族でも信用してならぬというのは知っている。

 

我慢と幸せの関係については「マシュマロテスト」なるものが存在している。マシュマロテストとはこのようなものだ。

 

globe.asahi.com

 

目の前にマシュマロを置かれて、待っていたらもう一個マシュマロがもらえるというテストで、待つことができた生徒は学力が高くなる傾向があるというテストである。

 

この結果が支持することとしては、我慢をできる子供の方が幸せになりやすいという説であるが、果たしてそれは本当であろうか? 

 

食うものも食わずに貧乏貯蓄に励み、それで貯蓄額のみを生き甲斐にして老後資金を貯めてるような人も居たりする。どれだけ金を持って老後に遊ぼうとしても、若い頃のような体力もなければ気力もない状態では大した娯楽も楽しめない。せいぜい老後に世界一周旅行に出かけてみるぐらいが関の山ではないだろうか。

 

また、ハーバード大学が多くの被験者の人生を長期間にわたり追跡して人生の幸せについて実験した、このような実験結果もある。

 

social-design-net.com

 

この実験結果の結論としては、「最も強く関係する要因は、老年における健康と幸福、温かな人間関係の3つだ。」とのことである。これはまぁまぁ信憑性があることではないだろうか?

 

それなりに努力をしながら人生を歩んでみて、人生の最後あたりで信頼できる家族や仲間に囲まれる生活というのは、死ぬ時にでも「それなりに良い人生だった」と納得できやすいんじゃなかろうか? 僕的はそれなりに健康で、人間関係に恵まれた人生というのは幸福と言いやすいのではないかと思う。

 

こうやって幸せな人生について色々と論をこねくり回してきたが、幸せというのは相対的なものではなく絶対的であると思うんである。

 

常に無いものねだりをして、自分にはない他人の恵まれた才能や環境ばかり羨んでいては幸せにはなれない。自分が持っている勝負できるカードを確認して、それをうまく活用することが幸せになるためのポイントである。他人がなんと言っていようが、自分が自分で「これが幸せである!」という一点を持っているのなら迷う必要はない。

 

人生の幸せとは、マシュマロテストが示すように我慢して努力することが重要であると言われている。確かに、我慢強さと将来の成功には相関関係があるのだろう。また、ハーバード大学の長期実験では、健康で温かな人間関係が人生の幸福と強く関係しているという。人生の最後に信頼できる家族や仲間に囲まれて過ごすことができたのなら、それは幸せな人生だと言えるのかもしれない。

 

だが、幸せというのは相対的なものではなく、絶対的なものだ。人生には正解がない。世間の常識に惑わされず、自分が「これが幸せ」だと思える瞬間を大切にするのが良いだろう。大切なのは自分が持っている強みを活かし、自分なりの幸せを見つけることだ。

 

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