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ショッパイと103

 たまに来る外食欲求。日常でふと気づく、食生活に制限をかけているのは何を狙っているのかが不明になる。外食欲求といったところでそんなに大した物でもない。たいそうなことでもない。

 ただ、ラーメン屋さんに行き、ラーメンを食べたいだけだ。

 車を運転し適当に道を走るだけで目に止まるのはラーメン屋さんの看板だ。田舎あるあるというのか。私の田舎では子供の頃から外食というとラーメン屋さんぐらいしか目にも、脳裏にも印象が残っていない。

 今では、市内のコンビニ、隣町のコンビニなどにたむろしている若者は外国人がメインとなった。私が20代の頃はまだ日本人の若者がコンビニにたむろするぐらいの若者人口はあった気がする。現在は、日本人の若者に曹禺することはあまりなく。外国人の若者たちを目にすることが多い毎日だ。それに付随してかインド料理屋、カレー屋、多国籍料理屋さんの数が増えた。田舎の風景には昔、全くなかった光景が今ある。ハラルを謳ったフードショップが国道沿いにあったり。コロナ禍で閉店した飲食店の後にいぬきで開店するのはインドカレーか、タイ料理屋の割合が高い。

 それはあっという間だったようにも思う。

日本人が経営しているのではないだろう外観の中古車屋。部品取り車をたくさんに集めているお店。そんなふうに私の田舎の景観は様変わりしている中でラーメン屋さんは潰れては開き、潰れては開きを今も繰り返している。

 

 Youtubeショートで流れてきた「山岡家」のラーメン動画がきっかけになったのか、とりあえず口火を切ったお店はそこだった。私の地域にある一番近い店舗は国道沿いにあり、道路方角の向きでいえば上り方面に沿ってある。それゆえ帰宅時に向かうと少しやっかいなほど遠回りになる。夕方18時まえくらいに伺うと勝手に意外と感じる程に店員さんは3名の女性で営業していた。男性スタッフがいないラーメン屋というのは(個人的な偏見でしかないが…。)不思議な感じがした。ここでのラーメンの感想は【美味しかったが、麺も好きな作りだが、麺の量がもう気持ち欲しかった。しかし、替え玉するほど余力はなし。次回は油少な目が良いだろう。】そこからラーメン熱は上昇してしまい今年気になっていたラーメン屋に足を運び始める。

 「しじみ」を売りにした中華そばへ。感想は【スープ、出汁、謳い文句通りしじみが効いていて美味だ。麺もパスタのようで、デュラムセモリナ粉が入っているかのような食感。しかし、スープ濃いな。】お次は栃木県小山市のソウルフードとも言われている「一品香」感想は【中華そばだが食べ答えある丸太麺。ちぢれ有。チャーシューは男子が間違いなく喜ぶゴツさ。しかし、ショッパイ。】その後もう一店。佐野ラーメンと手打ち麺を売りにしているラーメン屋へ。感想は【綺麗に澄んだスープでチャーシューも柔らかく、麺も手打ちの上品さがある。しかし、ショッパイ。】

 このように、どのお店、ラーメン屋に伺いスタンダードメニューを食べ満足はしたのだがスープを飲んだ正直な感想がとにかく【ショッパイ。】だ。年齢からくるものか、そういった嗜好になったのかは不明だが、2週間程の短期間に4店舗のラーメン屋へ伺い、系列店でもないお店でそう感じるといったことになった。外食離れがそうした、舌に育て上げたのか…

 

 【ショッパイ。】が続いたことでふと考えた。

 血圧を測ってみよう。

結果は下の数値が【103】と高血圧まっしぐら。朝の、午前中の8:30頃に計測して103は驚きの数値だ。決してラーメンのせいにするわけにはいかないがいろいろ改めなければいけない。

 ラーメン屋に行き美味しいけど【ショッパイ。】と呟いている場合ではないという気がした長月。

 

寄稿者:TaNuma

tanuma.hateblo.jp