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チェアリング考察

 チェアリングについては、ほかのオーソリティの方もいろいろ書いていらっしゃるので、あくまで隙間を埋める駄文ということで。

 積極的に椅子持って外をうろうろ、ってことはもともとしてはなかったですが、ここ15年くらいでしょうか、一番落ち着くときは、小さな、日当たりだけはいい庭にキャンプ用の椅子とテーブルを置き、コーヒーを飲みながら文庫本を読む時間でした。もしくは木工用の小刀で木片を削り、ちょっとした根付や木工細工など、時間の許す限り作っているのが最高のストレス解消法でした。自分にとっては、アウトドアチェアと気のテーブルを置いたこの小さな庭が、自分の居間がわり。これに関しては今もあまり変わりません。

 さてそこで、自分の3つの趣味とリンクしてきます。一つ目がエストレヤ(カワサキの250ccのバイク)でのツーリング、二つ目が折りたたみ自転車でのポタリング(簡易サイクリング?)、三つ目が御朱印収集です。
 もともとツーリングは、目的地の渓谷などで簡単にコーヒーを淹れて(すみませんその頃ずっとインスタントでしたが)、中学の頃の同級生と、もしくはソロで楽しんでおりました。となると、バイクに相手の分と2つくらいは積んでおけるくらいの小さなチェアがあれば、クオリティが格段に上がります。目的地を御朱印で有名な他県の神社仏閣に定めれば、御朱印巡りもしながら、途中の河原に立ち寄って、椅子を出せば体を休められます。

 折りたたみ自転車とはもっと相性がいいかもしれません。自宅から近い落ち着く場所にコーヒーと文庫を持ち、椅子を括り付けて走り出してもいいですし、電車で都内(のようなコンパクトでありながら名所がたくさんある場所)に輪行して、着いた先で折りたたみ自転車を組み立てて、これまた御朱印巡りをしながら、川っぺり(住宅地には注意)や広い公園などでチェアを出してコーヒーとあんまんで休憩するのもいいと思います。

 チェアリングが世に出始めた頃は、ちょっと外でお酒でも呑むのに景色を楽しみながら、と言うのがスタートだったようなのですが、どうにも自分の考える移動と相性が良くない(飲んでしまうので、絶景ポイントまで電車とバスでチェアリング…ってやはり大変ですよね、まぁ近所であるならいいんですが)。
 何事もマンネリにはなるものなので、チェアリングも慣れてくるとベストの形は変わるとは思いますが、自分なりの落ち着く場所を模索してみるのも面白いと思います。

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寄稿:ちゅうじろう

X:@Green_Puukko