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覚悟なんて、いつまでもできない

子宮筋腫

母も叔母も子宮筋腫で子宮を全摘出していた。遺伝的に自分もそうなるであろうなぁ、と。

思っていたし、別に子供が凄く欲しいわけでもなかったし(凄くいらないわけでもなかった・涙)、生理なくなるならいいかもくらい思ったことも有ったのだ。あったんだよ。

 

「子宮筋腫、複数できていますね」

そう言われたのがイツだったのか。忘れたほど昔なんだけど、はっきり覚えているのは「動揺」。その夜にあまりに不安になり泣きながら母に電話したのも覚えている。怖かった……と思う。やたら経血多かった(ので病院行った)し。

 

私は体が割と頑丈で、生まれてきたときと、無呼吸症候群の検査入院(1泊)以外入院したことがないのだ。予想外の不調に弱い。

入院が怖いのか、手術が怖いのか、子宮なくなるのが怖いのか。全部だったのだろうけど、結局未だに摘出してないので自分の臓器を摘出するのが怖いのだと思う。怖くて当然だとも思うので正常だろう(笑)

きっと本当に取る「その時」が来るまで覚悟なんて、できないのだろうなぁと思った。

双極性障害

きっかけは「お前は頭がオカシイ」と元夫に言われたのだったと思う。たしかにな~おかしいかモナ~みたいなノリで脳波測定に行った。たしか1万くらい。

たしかにオカシイかもと自分で思ったのだ。覚悟したはずだったのだ。

 

「典型的な躁鬱病ですね」

私の脳波のパターンを見て吐き捨てるように医者が言った。本当に冷たい言い方だった。まぁどんな言われ方してもショックだったと思うけど(笑)

やっぱり動揺した。どこかで「変だ変だ言われるけど正常なんだよね~wwwww」とか言う準備をしていた。まさか「変だ変だと言われる障害者」になると思っていなかったのだ。うひゃあ。

粛々と服薬指導を受けつつも、まぁ、まだ健常者の範囲じゃね? と悪あがきする自分がいた……。

よく薬を飲み忘れて、4ヶ月~5ヶ月に1ヶ月くらい、追加の薬がいらない月があった。

発達障害

昨年の12月から新しい会社に転職したのだが、そこで上司になんで言ったことができないのか、というようなことをずーーーーーっと怒られていた。

こら続けられんかもしれんね。

お医者さんに相談したところADHDのお薬が追加された。ADHDだったんかー。

 

いやね、そんな気はしていて18くらいのときから、やたらADHDの本読んだりしてたんよ。でもあの頃って、まだマイナーな障害で一部の医療機関の利権が絡んでそうなアレコレが有ってさ……北海道は、まだまだ偏見とか強いしさ*1……と言い訳して放置してたんすよね。

あの頃、素直に病院行ってリタリン*2飲んでりゃ、その後迷惑かける人も減っていたのかもしれないし、双極性障害にもなってなかったのでは……なんて思ってしまうけど、まぁ後の祭りだからしょうがないのよね。

 

そんでやっぱりショックを受けるのよなぁ。そっかー障害持ってたか~的な。前述の偏見もそうだけど、自分の中にあるいろんなものと「こんにちは」するよね。

まーでもさ、障害持っている割には頑張ったんじゃ~ないの? この人生、って自分を慰撫するしかないわなぁ。

 

ADHDの薬を追加してから薬の飲み忘れがなくなった。

きっとね

私は独身だし子供いないし、いつ死んでもいいと思っているし、別に長生きもしたいと思っていないけど、病気や障害になったら、やっぱりショックを受けるんだろうなぁって思った(笑)

だから病気や障害が判明して平気そうにしている人でも、ショックは受けているんだろうね、とか。そういう人に、優しくありたいなぁと思うのだけど、「優しい」の定義も難しいよね(どんどん話がずれていくwww)。

 

漫画とかで覚悟を決めろ、的なこと割と簡単に言うけど、そんな簡単に覚悟できないよね。足りないのは覚悟だけだった、とかさ。「だけ」で片付けられるほど簡単じゃないよねぇ。

 

死ぬ覚悟なんて死ぬときになっても、できないんだろうなぁ~って思う。最後の最後の最後にも死にたくねぇ~って思うんだろうなぁ。やっぱり死ぬのは怖いからねぇ、と、ずれたまま終わる。

 

書いた人:id:elve バツイチ子なし独身女性(46)

日記:スナックelve 本店

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イメージ画:stable diffusion Model:Beautiful Realistic Asians

 

*1:一番強い自分の偏見から目をそらす

*2:今はADHDには処方されないらしい