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【コロナゾンビ】コロナ禍のほうが良かったという声

コロナ禍が終了してから早一年、もう普段の社会活動ではコロナで...といった声を全然聞かなくなってきました。

数年前は「コロナで...」といった発言には様々な使い方がありまして、主な使い方はコロナウィルスのせいで〇〇といった感じ。

ようはコロナのせいにする、何でもかんでもコロナの責任にして『コロナだから仕方ないよね!』とすることで大体許される感じがあったように思えます。

深夜ウーバーイーツ稼働で休憩したどっかの公園

このような「コロナで...」は企業間取引でも大いに使うことは勿論、お客様にも使う。コチラの都合で値上げしたり納期が遅れたりしても全てコロナのせい、

本当はコロナのせいじゃないのに「コロナで...」と言っていればとりあえずOKな場面が数多く存在していたはずです。

それほどまでに「コロナで...」は使い勝手がよすぎるものであり、コロナ禍が終了してから一年経過した2024年晩夏現在においては「コロナで...」の言い訳でOKが難しい状況になっていると感じています。


しかし経営者、それも小~零細にとってみれば「コロナで...」と言いたくなる状況が続いている方が多い現実も。

というのも2023年の今ぐらいの時期に最後のコロナ融資が終了しまして、昨年のこの時期に駆け込みで最後のコロナ融資を受けた経営者が結構多くいます。

それまでに何度もあったコロナ融資とは違い、

  • 最後のコロナ融資はちゃんと審査される
  • 金利0ってわけにはいかない
  • 返済猶予期間は前と同じように付けられる

ような特徴がありまして、返済猶予期間を1年設けると実質的に1年分の返済分を多く借りれる的な要素があったりします。

その返済猶予1年が終了して、これから返済が始まるというのが2024年9月~10月にかけての時期になり、経営者的に「コロナで...」の気持ちはまだ続いてる方が多いように感じています。

 

なんでこんな話が小~零細から出てくるかというと、ワタクシの取引先の小~零細から「コロナ禍のほうが良かった」という声がチラホラ出てきているから。

もちろんコロナで国が放出した金は後で税金として回収されるよね...とコロナの時に分かっていつつも、それでも持続型給付金がもらえたり、ゼロ金利で無担保で金が借りられちゃったりしたってのが関係していたりします。

 

ワタクシも持続型給付金について、最初は『ホントに金もらえるの?』なんて思いつつも周りの経営者が申請から2週間ぐらいで振込された話を聞き、実際に申請したら直ぐ振り込まれた時にはマジでビビりました。

それだけでなくコロナ全盛期における金融機関のコロナ融資は審査ガバガバ!

というか審査なんか無しなようなもんで、融資をうけたい理由を「コロナで...」といってればOK、、数期分の決算書を出してるけど真剣に見てないっしょ!といった印象がありました。

つまり「コロナで...」のワードは金を作るにも便利すぎるワードであり、

コチラから金貸してくれ~と行かなくても金融機関のほうから国の予算で...都の予算で...区の予算で...そして極めつけの「コロナで...」を使いながら金借りてくれ~と積極的に来まくってたほど。

まさに金ジャブジャブ状態。

で、膨大な借入金を作り、借りてる金だけど口座に金あるから当面は安心、つか楽に金借りれるじゃん...なんて緩みが生じたコロナ特需のゾンビ企業になっちゃったり。


そんな状況をを打破するというか2024年10月ごろから資金繰りが本格的に厳しくなってくるのを分かっていつつも見て見ぬふり、でもタイムリミットがあるから何とかしなきゃ!

なんて思っていた小~零細の社長さんが夜にウーバーイーツの配達員をやっていたりするパターンがけっこうありますし、ワタクシもその一人です。

深夜ウーバーイーツ稼働でトイレションベンしたどっかの公園

これはウーバー配達員をやっていると同世代の配達員仲間ができちゃったりして、話を聞いたり自分のことを話していると小~零細の社長さんだったりして本業の業種は違えど深夜にウーバーやってる理由が完全に同じだったりするのが珍しくないのです。


それで取引先やウーバー仲間と話していると出てくる言葉の中にあるのが『コロナ禍のほうが良かった』という声。

 

これは金の面で問題を先送りしてるだけなのは分かっているけど、コロナ禍がずっと続いていれば問題を先送りし続けられる、フードデリバリーもコロナ禍のほうが稼げたし...なんて気持ちが出てきてしまうのです。

このような考え方は健全ではない、必ず崩壊するのが分かっていつつも頭の隅で思っちゃってる小~零細の経営者さんが実は結構多いと思っています。

中にはスゲー露骨に出ちゃってるような零細もあり、コロナ前は普通の町の飲食店、コロナ禍は店を休む、国から金の補填が無くなってきたら店を開けたり、ウーバーの加盟店にもなる、コロナ禍が落ち着いてくると社長自らウーバー配達員になっちゃう、

しまいにリアル店舗は荒れていきウーバーのゴーストレストラン状態

最終的に飲食店だった店内は倉庫のようになり中には配達用のバイクが店内に止めてあったり...こんな飲食店が結構な数で存在しているのをウーバー配達員は知っています。


もちろんコロナが収束して、コロナ禍を耐えて盛り返した業種があるし、倒産したり解雇されたりもあるので無責任に「コロナ禍のほうが良かった」と発言することはできません。


コロナ禍が終わって一年たった今、皆さんがどのような立場でコロナを振り返るのか聞いてみたいところです。

チンポ