奈良の鹿お辞儀かくかく夏に入る
山人
奈良公園の鹿たちは観光客を目にすると、鹿せんべいをねだって頭を三度四度下げる仕草を見せます。これがまた愛らしくて可愛いのです。半世紀ほど前にわたしが小学校の修学旅行で訪れたときもそうしてましたし、今年のゴールデンウィークに行ったときもそうでした。たくさんの外国人旅行客たちを相手に、鹿たちは一生懸命お辞儀を繰り返していました。
母鹿やほかの先輩鹿たちがせんべいをねだってお辞儀をするのを真似て、同じ仕草を身につけたようです。ところが、今回わたしの傍に近づいてきた鹿は、まだまだうまくお辞儀できなくて、ぎこちなく、かくかくと頭を下げたのでした。
入力するとき「お辞儀」のあとに「かくかく」と打つと、そのたびにわたしのMacは「かくかくしかじか」と予測変換しようとします。「しかじか」を何度も何度も消さないといけなくて面倒でした。そしてまた、この「しかじか」を「鹿鹿」に変換しようとするのです。あんなにねだってきたのに、快く鹿せんべいをあげなかった報いでしょうか。でもあのとき、わたしは鹿せんべいなんて持ってなかったんです。ごめん、、、(^_^;
「夏に入る」が夏の季語です。
上の写真は奈良公園(奈良県奈良市)で撮った鹿(ニホンジカ)です。
奈良女子大学の研究チームが調査したところ、コロナ禍の鹿たちは「鹿せんべい」を見てお辞儀する回数が1頭当たり平均6.4回だったそうで、これはコロナ前の10.2回から大きく減少していたという結果になりました。この原因について調査チームは、コロナ禍で観光客が減少したため、お辞儀をしても報酬である鹿せんべいをもらえず、意味がないと感じたのかもしれない、と分析したそうです。鹿たち、けっこう賢いです。
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