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ダメになる宿② 〜ドーミーイン仙台ANNEX〜

 

メになる宿シリーズ。前回の投稿からしばらく経ちましたが、またちょっと泊まってきましたので紹介させていただきましょう。といっても、今回はこのまえ泊まった秘湯感あふれる温泉旅館とは360度方向性が違う。いや、180度違います。360度だったら一周しておんなじやんけ。まあ一応、温泉旅館っちゃ温泉旅館ではあります。

 

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↑前回の記事



 

 
 

てことで、今回はドーミーインに泊まりました。ただのビジホかよって思うかもしれませんが、私にとっては泊まり慣れすぎて、もはや自分の部屋の延長みたいなもんです。特に、仙台市街のど真ん中にあるこのドーミーインANNEXに関しては、私が人生で一番泊まった回数が多い宿泊施設で間違いないでしょう。まさに定宿です。私の楽天トラベルのアカウントをプラチナ会員にまで育てあげてくれました。

 

 

 

ビジホというと館内着があるもので、ドーミーインのはこれです。ワッフル素材の妙にクッタクタした地味なやつ。これを着たら、その人の社会的な地位だとか肩書きは消え失せ、みんな同じドーミーイン人間になります。チェックイン時にフロントで見かけた立派な紳士も、これを着たらもはやただのくたびれたおっさんです。これ以上、人間を平等にダメにする服があるでしょうか。ということでまずこれを着ましょう。はいダメになりました。

 

勝手が分かりすぎて特に感情も湧きませんが、一応、部屋を見渡してみましょうか。あ、洗面台がありますね。

 

 

冷蔵庫の中にふざけた水が入っている。

 

 

トイレとシャワールーム。清潔です。

 

 

テレビ。これ、私の家にあるのと同じメーカーで同じサイズなんです。見慣れたテレビがなんでここにあるんだみたいな、そういう偶然の一致がさらに自室の延長感を引き立たせる。テレビをつけてみましょう。リモコンも手に馴染む。

 

 

テレビのトップ画面から館内情報を調べられます。こんな感じで館内施設の混雑状況も分かります。大浴場はなんだか空いてるみたいですね。ということは嘘です。混んでます。実際にこのあと行ってみたら、やっぱりそこそこ混んでました。人の実感とは少々異なることを表示する。これがドーミーインの館内情報です。己の眼で見たものしか信じるな。

 

 

ドーミーインに慣れていても存在を知らない人も多いと思うのですが、トップ画面からヒーリングミュージックを流すことができます。Starlightってをちょっと流してみましょうか。

 

 

すると、画面に星がまたたき始め、音楽が流れ始めます。フワ〜ン、フワワ〜ン、ドゥンドゥンドゥン、プワ〜ン(キラキラキラ)、スンスンスン、フワ〜ン、シュウウウウウウ、プス…………。ドゥン〜、ドゥン〜、プワ〜ンワ〜ンワ〜ンワ〜ン(リバーブ)、シュウウウウウウ、トン、トン、ドーン。プワ〜ン(キラキラキラ)、スンスンスン、フワ〜ン、パリ〜ン、スン………。ポッ、ポッ、ポッ、キーン、コーン、ローン、フーン、プワーン(キラキラキラ)、スンスンスン、スンスンスン、シュ〜。ポッ、ポッ、ポッ、フワ〜ンワ〜ンワ〜ン。シュ〜、パアアアアァァァァァン。スン………みたいな曲です。さて風呂に入ってくるか。

 

 

画像がブレブレで失礼。ドーミインの特徴といえば天然温泉を使用した大浴場の存在です。これが他のビジホとの大きな差異になっている。温泉に入れるドーミインと、入れないビジホだったらどちらに泊まりますか。そりゃドーミインでしょ、となるのが人情。ちなみに大浴場の撮影は叶いませんでした。人が普通にいたのでただの盗撮野郎になってしまいます。浴場もしっかりした作りで、温泉旅館と遜色ないどころか、その中でも相当立派で清潔だと思います。

ドーミーインANNEXのサイトから画像引用。黒を基調としたシックな浴室で、人が行き交っても問題ないくらい広々としています。外には露天もあり。これはもう温泉旅館でよろしいのではないでしょうか。

大浴場|【公式】天然温泉 青葉の湯 ドーミーイン仙台ANNEX

 

風呂から出たあとは館内サービスの無料アイスをもらっときましょう。私が好きなのはカルピス。あと、大浴場はフロントカウンターがある階と同じ所にあるんですが、一方では、ちゃんとした格好の人がチェックインしようとしていて、もう一方では、くたくたした館内着を着て徘徊してる人がいるという風情のコントラストが楽しめます。このカオスはなかなかですよ。

 

ドーミインといえば有名な「夜鳴きそば」の無料サービスもありますが、この日、私は外で美味いものをたらふく食ったのでパスしときました。朝食も、予約時にあらかじめプランに入れておかなくても、当日の朝に料金を払えば食べられます。このへんの融通が効くのもいいですね。ドーミーインは選択肢が多くて、なんだったら一番の特徴である大浴場だって、入っても入らなくてもいいわけです。ならなんでドーミーイン選ぶねんって話にもなりますが、ともかく、その日の自分の体調や気分で足したり引いたりができるのがいい。

 

あとここ、現代的な「湯治宿」としても使えるんじゃないかなと思ってます。自分の部屋と大浴場・露天風呂をひたすら往復して、ただ休み続けるだけに使う。なんてこともきっとできる。伝統的な湯治場なんてたいてい山奥にあるし、古びていて清潔感もあんまりないし、ゆっくりするつもりが濃い人間関係に邪魔されるなんてことがある。ドーミーインならそういう煩わしさは皆無です。

 

生きていてしんどくなったとき、この「ドーミーイン湯治」を頭の隅に入れておけば死ななくて済むかもしれませんよ。マジで。ということで、だいぶ長くなりましたので、今回はこのへんで。次回は9月あたりに泊まれるといいな。

 

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編集長もこないだドーミーインについて書かれてましたね。写真が上手いのも相まってか、雰囲気が開放的で明るく感じる。ドーミーインANNEXはなんか妙に薄暗いんすよね笑。



寄稿:ほし氏


口から出まかせ日記【表】

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