これは初詣の帰りに撮影したもの。みつけた瞬間、自分にとって初詣にふさわしいのはこの石仏だったかもしれないと感じた。たいてい、立派なお寺や神社に人は集まるし、その景気の良さに私も釣られてしまうけれど、行列に並びながら、実際はここにいる誰もが、詣でる行為になにも期待していないと分かる。拝殿を前にして、神も仏も自分のことは見ていないと思っている。その匿名的な気楽さが、かえって人を集合させて、拝ませる。
一方で、誰が作ったかもわからないような、誰が拝んでいるかも定かではないような、小さな仏様や、祠の類。こういった無視されやすい小さな存在にこそ、自分を見つめる何かがあるように思う。同時にまた負わされる責任や使命のようなものもあるのではないか。それによって別にご利益を期待したいのではない。小さなものを愛でるとか、大事にするという営為を通すことで、自分が変化するのではないか、という強い期待を何かしら感じたわけだ。ということで、今年は自分にとってささやかな信仰の対象を見つけることが目標である。
今回の投稿者：ほし氏 id:star-watch0705
今年ではてなブログ歴5年目に突入します🫨
