かなり自由で生徒の個性とかも認めてくれる先生がたくさんいた学生時代のこと。スマホなんかない時代。先生が板書している最中に日本シリーズをこっそり聞いている生徒たちがこっそりと後ろの黒板にイニングごとの点数を書き込み、振り向いた先生が「えっ?」ってなったり、そのうちに先生の牽制が厳しくなり書き込みがしづらくなって書き込まないうちに授業が進むと先生のほうから「おい!誰が書いてる?!今何点になってるんだ?!」と突っ込んだり。遅刻とか早退とかさぼりとか普通にできちゃってた大変自由な学校生活でした。
で、玉ねぎ。
もう詳細は覚えていないんだけど、調理実習で余った玉ねぎだったかな。誰かが教室の後ろの黒板のところに置いてたのね。そうしたらだんだんだんだん芽が伸びてどんどんどんどん伸びて。そう。わたしもあなたも誰もがやったことあるよね?あれ?これネギだっけ玉ねぎだっけ?ってくらいに伸ばしちゃったことが。
ある日、黒板に
「↓↓ このあと玉ねぎがたわわに実ります」
と書いてあってみんなクスクス(っ´∀`c)
「たわわって!」「実るかいっ!!」って言いながら、水をあげるでもなかったけど何となくみんなで愛でてました。限界まで来たときに担任じゃない先生が「なにそれ??捨てなさい!!」って捨てられました。
それから何十年も経った今でも、芽が伸びた玉ねぎを見るたびに「たわわに実ります」がわたしの頭をよぎります。
そうだわ。あれはみんなの「玉ねぎはたわわに実るものではない」という共通認識があったからならではの面白さだったんですね。箸が転がってもげらげら笑えた頃、ならではの。
今日はここまで。