こんにちは。
2024年10月5日からJR西日本の新しい観光列車が
デビューしたことを皆さんはご存知でしょうか。
それが、"はなあかり" と言う列車です。
現時点では、2024年12月22日までの運行が決定されています。
土曜日と日曜日に運行され、
土曜日は福井県の敦賀駅から兵庫県の城崎温泉駅まで、
日曜日は城崎温泉から敦賀駅までとなっています。
12月22日以降は違うルートで運行されるそうですが、
詳しいことはまだ未定となっています。
はなあかりは全車グリーン車となっており、
1号車がスーペリアグリーン車、
2号車と3号車がグリーン車となっています。
切符の購入はみどりの窓口や
ネット予約の e5489 から購入する事が出来ますが、
1号車のスーペリアグリーン車だけは
みどりの窓口からでしか予約出来ません。
また、2号車と3号車でも2名と4名用の
ボックス席がありますが、
それらもみどりの窓口からでしか購入することが出来ません。
また、10月5・6・12・13日、11月2・3日の
スーペリアグリーン車を旅行商品として
日本旅行からも販売されていましたが、
それらは全て完売となっています。
この記事を書いているのが2024年10月5日なんですが、
未だにみどりの窓口からでも
簡単には購入することは出来ません。
十時打ちと呼ばれる特殊な方法で
早い者勝ちで買うしかありませんが、
それでもなかなか成功しないほどの
レアチケットとなっています。
そんなレアチケットのはなあかりの
さらにレアなスーペリアグリーン車に
今回は乗車することが出来ました。
日本旅行からの旅行商品をなんとか
購入することが出来たためです。
本当は動画の方をたくさん撮っていたのですが、
なんと全く撮れておらず、
凄い悲しい気持ちで今この記事を書いてます。
なんとか違うカメラで撮っていた写真だけは残っている状態ですので、
写真を使って皆さんに乗車記をお送り致します。
今回乗車する2024年10月5日は土曜日なので、
敦賀から城崎温泉へ行くルートとなります。
敦賀駅の在来線の1番ホームからの出発です。
午前10時40分発となります。
発車時間までまだ時間がありますが、
午前9時58分に列車が入線して来ました。
これが、”はなあかり" です。
誰かさんもお出迎えにいらっしゃいました。
キハ189と言う列車が元となっており、
それを川西康之さんがデザインした車両となっています。
彼は WEST EXPRESS 銀河という列車などもデザインされています。
先ほどお出迎えされていたのは、
敦賀市の公式マスコットのツヌガくんでした。
さあ、ではそろそろ突入してみますか。
これが、スーペリアグリーン車の座席となっています。
真ん中にあるテーブルに向かって左と右に
それぞれ座席があります。
これらから分かるように基本的にはこの
スーペリアグリーン車は2名で乗る座席となっています。
しかし、2名分の料金を払うことで、
合法的に1名でも乗る事が出来るようになっています。
なんで今回は1名でここに乗ってます。
なんで、左の座席も右の座席も両方とも使えます。
ちなみにここが1号車の1番の座席です。
通路から見るとこんな感じ。
写真の左の方に見えるのが車内のアテンダントさんです。
はなあかりには3名の方が乗車されており、
接客などを担当されています。
早速、スーペリアグリーン車の乗客に向けて、
ウエルカムドリンクを提供しています。
座席は通路からは壁のようなもので
隠れるような感じになっており、
こういうところもなんか飛行機のファーストクラスみたいな感じです。
こんな素敵な空間に居られるのもこの切符があるおかげ。
このスーペリアグリーン券がないと、この車両には入れません。
それでは座席の紹介です。
テーブルの左に置いてあるのが、
はなあかりのパンフレットです。
真ん中にあるのが、証明用のライトです。
前にあるボタンで消したり付けたりが出来ます。
その横にあるのが飾り用のペーパークラフトで作られた花です。
右にちらっと見えるのが、
ウエルカムドリンクの梅のジュースです。
カーテンの横にあるこれもペーパークラフトの花です。
左の座席の横にあるこれらの飾りも
ペーパーで作られています。
ちなみに各座席ごとにここの飾りは違うそうです。
左の座席はこんな感じ。
背もたれはリクライニング式ではありませんので、倒れません。
座席の上に置いてあるのがクッションです。
自由に使えます。
座席は固いです。
なんで座り心地は良くはないかな。
でも、足元が凄く広めです。
思いっきり伸ばしても右の座席に届きません。
X (旧 Twitter ) で、スーペリアグリーン車の座席に
5時間ぐらい座っていることについて、
座り心地を気にされているポストがありましたが、
上記でも言ったように座り心地は良くはないです。
北陸新幹線のグランクラスの座席と比べると。
北陸新幹線のグランクラスの方はリクライニングを倒せます。
後の方のことなど何も全く気にすることなく。
レッグレストもあります。
はなあかりのスーペリアグリーン車の座席にはそれらはありません。
見えにくいですが、真ん中のところにコンセントが一つと
USB-A 端子が一つあります。
(最近はもうほぼ全てが USB-C 端子なのでそこがちょっと残念)
ただ、両方で 100V 100W まで行けるみたいなので、
ノートパソコンの充電も出来るかも。
ツヌガくんがお見送りまでしてくれるみたいです。
それでは、敦賀駅より出発です。
車内の探索もスタートです。
はなあかりのドアは自動ではなくボタン式。
ボタンを押さないと開きません。
それでは、2号車に潜入します。
これは乗車記念用のスタンプです。
各停車駅ごとにスタンプが用意されており、
それぞれで絵柄と色が違います。
スタンプ用の台紙は各座席に置いてあります。
こちらは売店です。
コースターやクリアファイル、箸などが売ってます。
現金、クレジットカード、QRコード決済などが利用出来ます。
こちらはサロンスペースです。
誰でも利用出来るフリースペースです。
探索の途中ですが、ここで最初の停車駅の美浜駅に到着です。
ここで、15分停車します。
駅前で無料提供されていたおそばと、
鯖の塩麹だったかな?を頂きました。
再び列車は動き出しました。
記念撮影のお声掛けがあったので、応じました。
車掌さんもおいでてきっぷを拝見されていきました。
一番上にあるのが記念の乗車券です。
そうこうしているうちに次の停車駅である小浜駅に到着しました。
ここでも公式キャラクターさんがお出迎え。
ここでも15分停車します。
小浜線の普通列車も停車中にやって来ました。
次にやってきたのが、若狭高浜駅。
ここでも15分停車します。
この駅でお昼のお弁当が積み込まれました。
列車に戻ってきたら、お弁当の準備がされてました。
しばらくしてからお弁当が届きました。
もう時刻は正午を過ぎてますんで食べてもよかったんですが、
次の停車駅まで約10分だったので、今はやめておきました。
そして次にやってきた停車駅が東舞鶴駅。
ここでも15分停車します。
300円で肉じゃがコロッケを売っていたので、買いました。
舞鶴という地名から分かるように、
ここは京都府になります。
先ほどの停車駅である若狭高浜までは福井県でした。
列車は東舞鶴駅を発車しました。
それでは、待ちに待ったお弁当タイムです。
お弁当の容器が木箱だったらもっと雰囲気があって良かったんですが、
残念ながらそうではありませんでした。
でも、残念だったのはそこだけ。
後はもう文句なし。
確かこれだけで数千円ぐらいしてたと思うんで、
満足感は高かったです。
これだけでお腹が膨れました。
列車は次の停車駅である天橋立駅に到着。
この駅の前に宮津という駅に停車しましたが、
停車時間が短いため降りることは出来ず。
東舞鶴駅までは小浜線を走って来ましたが、
宮津駅からは京都丹後鉄道という路線を走っています。
この駅でスイーツを積み込み、提供されました。
先ほど食べたお弁当でお腹が膨れていたので、
お持ち帰りすることにしました。
(執筆時点でまだ開封してません。)
天橋立駅では7分停車しました。
そして、夕日ヶ浦木津温泉駅に停車した後、
(ここでも停車時間は短いため降りれず。)
終点の城崎温泉駅に到着しました。
午後3時39分に到着です。
最後の方だけスマホで撮った動画が残ってましたので、
それだけお見せ致します。
午後3時54分に豊岡駅に向けて回送として出発していきました。
これで乗車記は以上ですが、
最後にちょっとだけとあるチャレンジをしたんです。
上記に書いたようにはなあかりが城崎温泉駅から
回送として出発して行ったのが午後3時54分。
本当だったらこの後は城崎温泉に行って
ゆったりとするプランになるんですけれど、
僕は明日仕事があるので、今日中に帰らないといけません。
でもせっかくここまできたし、
城崎温泉は初めてなので、せっかくだから温泉に入りたい。
ということで、次に乗らなければいけない
午後4時31分までの間に城崎温泉に入るという
無謀なチャレンジをしてみました。
(本当だったらはなあかりをお見送りしないで、
列車が到着してからすぐに温泉に入りにいけば
確実に時間に余裕を持って入れますが、
どうしても動画でお見送りを撮りたかったので、
無謀なチャレンジとなってしまいました。)
城崎温泉駅から日帰り入浴が出来る温泉施設が
一番近いところで徒歩約5分です。
それがこちらの地蔵湯というところでした。
大人一人700円で入れます。
少し急ぎ目ででもちょっとだけ堪能しながら入ったつもりですが、
15分かかりました。
城崎温泉駅には発車約5分前に到着出来ましたが、
皆さんはなるべくこの無謀なチャレンジはしないでおきましょう。
それでは、最後にちょっとまとめを。
スーペリアグリーン車の座席について、
乗り心地は北陸新幹線のグランクラスよりも
良くはないとは書きましたが、
快適ではなかったということではありません。
左側の座席はちょっとだけ広めの一人座席でしたが、
右の座席は二人が座れる広さがありました。
なので、体の体勢を斜めにしたりする事が出来たわけです。
座席の真ん中にあるテーブルが座席からちょっとだけ離れていましたが、
ちょうどクッションがあったので、
腰の後ろに設置することでいい感じになりました。
左の座席や右の座席で普通に座っている時も、
クッションを肘掛けとして使うことも出来ました。
気分によって右と左の座席を行ったり来たりすることも出来ました。
これらは新幹線のグランクラスでも出来ることではありません。
なので、それらとは違った快適性があるわけです。
また、アテンダントさんの接客も良かったです。
アテンダントさんは接客の仕事がない時は、
2号車の売店スペースのところにいるんですけど、
常に売店に人が来るわけではないんですね。
そういった暇な時間帯に周りにいる乗客達に
「どこから来たんですか?」とか
「どうですか?楽しまれてますか?」とか
話し相手になってくれます。
実際に僕もサロンスペースにいた時に、
「スーペリアグリーン車はどうですか?」とか聞かれました。
話し相手までしてくれるアテンダントさんがいる
観光列車は珍しいんではないでしょうか?
あんまりそういうのに僕はまだ乗ってないです。
今回は日本旅行さんの旅行商品として参加したんですね。
このツアーは添乗員さんがいないことになっていたんですが、
実際には一人乗っていました。
その方が「もうすぐでお弁当をお配り致しますね。」とか
お声掛けをしてくれたんですね。
しかも、目線を合わせてですね。
僕は座席に座っていたんですが、
床の方に足を付けるような感じで
僕よりも目線が低くなる状態で
話しかけていたんですね。
まるで旅館で女将さんが接客している感じ。
大体は立って接客する事が多い感じだと思うんで、
そういう接客をしていたというところでも好印象でした。
後はやっぱり停車駅でのお出迎えがやっぱり楽しかったです。
小浜線とか、京都丹後鉄道とか、
乗ったことがない方が多いんじゃないでしょうか。
実際に僕は石川県民なんですけど、
小浜線は乗った事がありませんし、
京都丹後鉄道というものなどそもそも知りません。
京都駅には何度も来ているんですけれどね。
なので、見知らぬ土地で新鮮さがありました。
15分とか長めに停車時間がある駅がいくつかあったので、
そこらで楽しく過ごせました。
はなあかりでは、列車が駅から発車する間際になると、
ちょうちょのBGMが流れるようになっています。
発車2分前のアナウンスがあって、
ちょうちょのBGMが流れて、
そのあとで列車が発車しますというアナウンスが流れる
といった流れになっています。
なんで、停車中に駅から降りて探索していても、
発車時刻を気にして時計を見たりする必要がありません。
ちょうちょのBGMが流れ出したら列車に戻ればいいだけです。
終点の城崎温泉駅も、僕ら北陸民にとっては
知らない土地になります。
そんな知らない土地に置いてかれても、
どうやって帰ればいいのよ?ってなりますけど、
城崎温泉駅から特急きのさきというのに乗るだけで、
そのまま一気に京都駅まで行けちゃうみたいですね。
これが本当にでかい。
もう京都駅まで戻れれば、
後はサンダーバードに乗るだけですからね。
それだけで知っている土地まで戻ることが出来る。
競争率がとても高いので、
現時点では乗車予定日の1ヶ月前に10時打ちをしないと
入手困難なレアチケットとなっています。
でも、それだけの価値がありますので、
皆さんもよければチャレンジしてみてはいかがでしょうか。