写真と文

誰でも参加自由。メンバーが共同で作る WEB 同人誌

秋うらら文庫二冊と電車旅 〜同人活動について〜

2024/9/7 13:58 撮影

秋うらら文庫二冊と電車旅

山人

 

電車旅と詠みましたが、嘘です。写真はディーゼル車です。未電化の路線です。2両編成のディーゼル車がゆるゆると駅に近づいてきたとき、ちょうど部活の試合帰りの中学生たちと一緒になりました。リュックに入れていた文庫は一冊は筒井康隆、もう一冊は若松英輔でした。

秋うららが秋の季語です。

俳句を詠む人たちが集まって作る俳句結社と言われるものがあります。句会を開いたり同人誌を発行したりします。同人会という言葉もあるようです。正岡子規を中心とする『ホトトギス』という同人誌は耳にされたことがあると思います。
わたしは人見知りなので、敷居が高くて結社の門を叩いたことはありませんが、句会には何度か参加したことがあります。最近はネット句会があって、敷居はとても低くなっています。顔を会わさなくても良いのです。
句会では、参加者がそれぞれ自分の名前を伏せて何句か詠み(提出し)、自分が良いと思った句(自分以外の句)を選びます。兼題(お題)が出される場合が多いようです。そして、選が入った句について、選を入れた人が感想(評)を述べていくのです。 自分の句に選が入ればもちろんうれしいですが、一つの俳句に対して様々な感じ方、読み取り方があるのを知ることに面白さを感じます。
句会の最後には主宰者がそれぞれの句に講評をしていきます。こうした句会を重ねることで、その集まり(結社)の雰囲気や俳句に対する向き合い方が形になっていくのだと思います。

わたしは今は、月曜から金曜まで一日一句の俳句postに悶々と取り組んでいますが、元来小説を書く時間が一番好きでした。小説同人誌を発行していたこともあります。年に2回ほどの発行を目標にして、原稿を書き、原稿を集め、DTPソフトで文章をレイアウトし、作者と校正を重ねて、本にしていきます。校正過程で気になった文章や構成に意見し合うこともあります。印刷した同人誌は、同人誌評のコーナーを持つ新聞や文芸誌、他の小説同人などに送ります。友人にも送りつけます。そして最後に、同人誌に掲載した作品一作ずつについての合同合評会を行います。同人以外の読者の方に参加してもらえることもありました。新聞や雑誌の同人誌評で言及してもらえることもありました。一人でも多くの人に読んでもらえることが励みになり、書き続けることができました。
こうした同人活動を通して、わたしは日常生活では味わうことのできない、人との繋がりを得ることができました。

俳句ブログと俳句postをぼちぼちやっています。
山猫🐾はブログネーム、山人は俳号です。

執筆者(山猫🐾、山人)

ブログ;森の奥へ
SNS;https://twitter.com/keystoneforest


よろしくお願いします。